前回のブログでは、NY生活を豊かにするために必要だと私が考える5つのポイントをご紹介しましたが、今回は、その実現方法を考えてみたいと思います。
反射して見にくいですが、アッパーイーストのあるお店。トランプが大統領になったら墓場行き、と皮肉ったディスプレイ。
ネイティブの友人を作るのは英語が自由に話せない状態だとなかなか至難の業ですが、大学が提供するlanguage exchangeを利用して、日本語を学ぶアメリカ人と知り合ったり、もしくは、NYのような場所では多くのイベントが開催されているので、自分の趣味の集まりに行くのもおすすめです。共通の趣味があると会話が弾むのは、世界のどこにいても同じです。
・アメリカ人と仕事をする
アメリカでは、公私ははっきり分けているケースが一般的なので、日本のような同僚感覚で付き合えるような関係をアメリカ人と築くことは期待しないほうが良いでしょう。ただ、アメリカ人と働くことで、彼らのビジネスの仕方、ミーティングの進め方、会話の持って行き方、立ち居振る舞い、メールの書き方等々日本と違うことが多すぎて、こうした場に身を置けるのは、とても貴重な経験を積む機会です。また、日系企業がグローバル化している中、海外での常識を知っておくことは重要だと思います。
日系企業にいたほうが安心だから、とNYにいても日系企業で馬車馬のように働いている人もたくさんいますが、アメリカ企業でありながら日本語を必要とする仕事はありますので、アメリカ企業で働く場合は、そうしたところから入ってみると良いと思います。そうすれば、英語はネイティブである必要はないし、それでいて、日系企業よりも良い待遇でワークライフバランスのある生活を送ることができます。
・アメリカのニュースに目を向ける
日本で報道されているアメリカ関連のニュースはとても偏っているので、アメリカ現地でのニュースを見ることで、アメリカで話題のもの、アメリカ人の考え方が分かるようになります。
テレビを見たり、ネットで興味のある記事を読んでみたり、フェイスブックで友人がシェアしていて面白そうな記事を読むところから初めてみると良いかもしれません。
・自分のニューヨークでの目標を明確にする
これは、NY生活を送る上で、一番といってもよいぐらいに重要です。
もともと目標がぼんやりしていると、色々な人種や価値観が入り乱れた混沌としたNYの街で、自分がやっていることに自信が持てずに何でも空回りしてしまったり、あちこちからの誘惑に惑わされて、結局ただ住んでいるだけ、の状態になってしまいがちです。
時間が経つにつれ、目標も変わってくることもあると思いますが、渡米前に、数年後の目標ははっきりと設定し、そこから逆算して行動していくことが大切です。
・ニューヨーク在住が長く、ニューヨークで夢を叶えている日本人の話を聞く
NYには本当に様々な日本人が暮らしています。一人ひとりの人生が濃すぎて、そんな話をまとめたら、あっという間に1冊の本が出来上がりそうなぐらいにみんな色々な体験をしています。日本では、NYで暮らしている有名人や一部の日本人だけが注目されがちですが、各方面で活躍されている日本人と直接知り合えるのはNYならではの魅力ですし、そうした人は色々面白い話を持っていたり、独創的な考え方をしているので、一緒にいてとても楽しいです。
つい社会人になると、家と仕事の往復になりがちで結局どこにいても同じ、ということになってしまうかもしれませんが、NY生活を満喫している私の周りの人たちは、上記5つのポイントを備えているような気がします。
日本では考えられませんが、ニューヨークでは普通にある光景。地下鉄の車内で歌を披露し、お金を集める人たち。