NYに住む アメリカ生活・SOS

NYでの友達の作り方

日本で暮らしている時、友達の作り方を誰かに聞くなんていうことはあまりないと思います。学生時代の仲間、サークルで共通の趣味を持つ友達、社会人になってから多くの時間を共有してきた同期や上司や後輩等々、日本で生まれ育った場合、ある一定の年齢になって友達が全くいない状況に陥ることはまずないと思います。

しかし、海外に一人で渡った場合、どうでしょう。日本で築いてきたものがいったん全てリセットされてしまうので、友達作りもゼロからのスタートなのです。

みんな生きるのに精一杯、そしてとにかく忙しくしているNYでは、知り合いはできても、友人を作るのは意外と難しいと言われています。
大学留学で渡米した場合は、学校で友人が作れますが、社会人になってからNYへ渡った場合、友達を作るハードルは一気に上がります。日本と違い、公私をはっきり区別しているアメリカ社会では、休日に会社の人たちと日本のように集うことがほとんどないこともその一因かもしれません。

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マンハッタンには、あちこちにルーフトップバーがあります。高層ビルに囲まれているので、場所によって見える景色は様々。このミッドタウンイーストのバーからは、クライスラービルが至近距離で楽しめました。

 

NY在住歴が私より短い人に、NYでの友達の作り方を聞かれたことは、一度や二度ではありません。今日は、NYでの友人作りのポイントや、日本にいる時と違って意識した方が良いと私が感じていることをご紹介したいと思います。

  • 興味があるイベントにまずは行ってみる
    NYは場所柄、日々あちこちで様々なイベントが開催されています。例えば、ブライアントパークのような公園では、ダンスパーティーやヨガなど、広いスペースを利用して多様なイベントがありますし、美術館でもレクチャーとセットになった簡単な立食パーティが開かれたりしています。また、料理教室やメイクアップ講座、その他習い事のクラスも、有料のものから無料のものまで、とにかく幅広いです。
    イベントには、そのテーマに興味がある人しか集まらないので、自分が興味があるイベントに行くと、自分と同じ趣味を持った人に出会えるので、そこを会話の糸口にして、話を発展させることができます。お互いに全く相手のことが分からない人と、なんとか共通の話題を見つけて会話するよりも、気が楽だし、より楽しい時間が過ごせるし、何より相手との距離は縮まりやすいです。
  • 短い自己紹介文を用意する
    日本では、社会人になると、自分のアイデンティィーは仕事がほとんどを占めてしまい、初対面の人とはまずは名刺交換、ということになりがちですが、アメリカでは、名刺交換は最後の最後まで行われません。つまり、自分が興味があり、今後も連絡を取りたいと思った人としかプライベートな場での名刺交換は行われません。なんとも合理的な発想です。NYの日本人同士の関係でも、NY在住歴が長くなればなるほど、その人がどの会社に勤めているかよりも、その人がどんな人でNYでどんなことをしているのかということが問われるので、名刺交換はなかなか行われません。そこで重要になってくるのが、初対面の人に自分がどういう人かを簡潔に伝える自己紹介文です。1日限りのイベントに参加して、参加者の前で一人ずつ簡単に自己紹介をするような場面では、名前だけでなく、初対面の人に覚えてもらえるような「何か」を織り込むと良いです。仕事についてであれば、ただ会社名を言うのではなく、一体どんなことをしているのかを一言添えたり、プライベートのことであれば、趣味や最近のマイブームを話しても良いと思います。こうして、自分がどんな人でどんなことに興味があるかを種まきしておくと、周りの人も会話の糸口を見つけやすくなり、より話が発展しやすくなります。日本人はあまり自己表現が得意ではないし、日本で社会人になってから、初対面の人に会うという機会はNYに比べてはるかに少ないので、最初は難しいかもしれませんが、個人的には、英語バージョンと日本語バージョンそれぞれで簡単なプロフィールを用意しておくととても便利だと思います。私の場合、日本語バージョンはいくつか持っていて、私の仕事内容をどのぐらい詳しく話すかや、いくつかある趣味の中でどれを話すかは、どんな会に参加しているかによって、使い分けています。

初対面の人同士だと、共通の話題が見つけにくく、「NYに住んでどれぐらいですか?」、「どの辺に住んでいますか?」、「(初めての冬を迎える前に)NYの冬ってすごく寒いって聞いたんですけど、どれぐらい寒いんですか?」という会話が交わされることは、かなりの頻度でありますが、残念ながら、こうした会話をしても、相手のことは全く分からないので、仲良くなるきっかけを逃してしまいます。

自分から相手に覚えてもらえるような自己紹介をすること、そして、相手の自己紹介で気になった点は覚えておいて、そこを切り口に話しかけてみることは、NYでの社交術の必須条件のように感じています。


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