アメリカにはお正月文化がないので、お正月ぼけもおせち食べすぎ(まだおせち食べてません)もなく迎えた2012年。
そんな今年は、またちょっとした事件からスタート相変わらずだなぁと思いながらのNYでの年明けです。
NYの賃貸アパートには冷蔵庫が備え付けられていて、自ら購入する必要がないのですが、私が入居した時点で長いこと使われていたと思われる我が家の冷蔵庫はちょっと老朽化気味
もともと大家さんに設置義務があるものなので、こんなとき日本だったら、一定年数が経ったら大家さんに何も言わなくても、きちんと交換してくれそうに思うのですが、何事も交渉文化のアメリカでは、こうしたことも自分から言わないとそのまま放置されてしまいます
面倒だし、まだ機能しているしと思い、2年ほど使い続けていたのですが、やはり交換してもらえたらと思い、数ヶ月前に不動産やさんに交渉の電話をかけてみましたこういう交渉事は面倒なのでどうなるものかと思ったのですが、意外にあっさりとOKが
しかし、それだけで安心できないのがNY
普通だったら、届いたら先方から連絡が来ると思うのですが、待てどくらせど音沙汰がない状態で12月を迎え、不動産やさんに電話してみたところ、ビルの管理人に預けたとのこと。しかし、ビルの管理人は私に一度も冷蔵庫を預かっている旨を連絡してきてくれていません一体、私の冷蔵庫、どれだけアパートの地下に保管されていたのでしょうか
ビルの管理人に文句言うこともできますが、もともと過去にもいわくつきの管理人だし、ここは何もなかったことにとしたほうが無難と思い、このことには触れずに「冷蔵庫届けてください。」と連絡し、無事に冷蔵庫が到着。
1年前に起こった管理人さんとの事件は、こちらからどうぞ
トイレ事件から考えるアメリカサバイバル術
トイレ事件の意外な結末
そして心機一転、新しい冷蔵庫で年越しをするはずが、12月30日に届いた冷蔵庫、今日現在でまだ中が冷えていません。どうやら壊れているようです扉を開けるとちゃんと電気はつくし、音も鳴っているのですが、中は常温のままなのです。
不動産やさんへの連絡しても、「へー、それはおかしいですね。そんな高い冷蔵庫じゃないので、コンセントさえさせば電源が入るはずですが、そうでないということは、きっと壊れてますね。」とのなんとも他人ごとのようなコメント。
管理人さんに取替えてもらうように電話するように言われ、電話すると平日1時に取りに来ますとの返事が。
「働いているので平日1時はいません。休日か平日の夜はどうですか。」
「平日夜なんて働かないよ。」
「では休日はどうですか。」
「1時はほんとにダメなの?友達とかに来てもらえばいいじゃん。」
「友達もみんな働いているからいません。土曜日だったら私いつでも大丈夫です。」
「休日なんて働かないよ。」
「でも、よく休日にアパートでお会いしますよね?お仕事されているのかと思ってました。」
「用事があるときだけだよ。朝は何時に出社するの?」
「8時15分までならいます。」
「じゃあ7時に来るよ。」
「よろしく。」
とのなんとも疲れる会話でなんとか明日の朝7時のアポまでこぎつけました。8時15分までいると伝えたのに、7時に来るというところが、また嫌がらせのようですまぁ、絶対に7時に来ないので、いつもどおり7時15分まで寝るつもりです。
別に特別丁寧に接してほしいとは思わないけれど、日本だったら、「お客様!それは大変失礼いたしました。すぐにお取替えいたします。いつがご都合よろしいでしょうか。」とのマニュアルがあるのになぁ、と思いますが、「カスタマーサービス」という言葉がないアメリカでは、何事も交渉、そしておかしな人とはちょっとした戦いが必要です
おせちをちょっと作って、残りはスーパーで買って、新しい冷蔵庫に保管して数日間楽しむという私の計画は早くも頓挫してしまっています。なんだかNYらしい年明けです。