NYから日本を考える NYで異文化体験 本気で英語上達

"want"の使い方から考えるアメリカ文化

NY行きを夢見ていた頃は、2年間の間に英語がネイティブのようになることを目標としていましたが、英語は日本語に比べて単純な構造に見える反面、とても奥が深いことを実感する毎日ですDASH!

日本人にとって、英語が難しく感じるという理由は、主にこの3つにあると思います。
・独特のイディオム (これは、日本語の熟語やことわざと同じで知らないと分からないので覚えるしかありませんメモ
・ニュースで聞くフォーマルな英語と日常アメリカ人が交わしているカジュアルな英語の格差 左右矢印(ニュース英語は、テレビや語学学校で学べるけれど、ちょっと崩した言い方はドラマや映画、アメリカ人の友達から学ぶしかありません。しかし、もともとこうした英語に慣れていないとドラマや映画はちんぷんかんぷん、アメリカ人の友達は全くできないため、最初の壁を破るまでが一苦労ですパンチ!
・文化的背景が分からないと正しく使えない単語の数々目

都会のオアシス、Govonor's islandからマンハッタンを望む。Govornor's islandは、マンハッタンからフェリーで数十分で行ける無人島。夏の間だけ一般公開され、コンサートや各種イベントで賑わっています

今日はこの3点目の文化的背景と結びついた単語について考えてみたいと思います。

友達と週末にブランチしたいときに、携帯メールを送るとしたら、どんな表現になるでしょうか。
「今度の週末、ブランチしませんか?」
そのまま訳すと、「Shall we have brunch this weekend?」となりそうですが、ネイティブの人はこうした表現は絶対に使いません。彼らは、「Do you wanna have brunch this weekend?」と言います。

でも、これをそのまま日本語に訳すと「今度の週末、ブランチしたいですか?」となり、なんだか自分が上の立場にいるような感じに聞こえて、最初はとても違和感がありましたはてなマーク

しかし、欧米で重要な価値観の一つが、「自分が何をしたいか」ということひらめき電球
以前、アメリカ生活で絶対に知っておきたいこと、として日本人とアメリカ人の間の大きな思考の違いについて書いた過去記事はこちら  からどうぞ。

そのため、日本的発想からすると、「私は今週末あなたとブランチしたいと思っていますが、あなたのご予定はいかがでしょうか。」となるところが、欧米的発想からすると、「私は今週末あなたとブランチしたいと思っていますが、あなたもそうしたいでしょうか。」と、日本人からすると少し強く聞こえるような英語表現になるのではないかと思いますサーチ

また、ごはんを食べ終わって、お互いそろってお店を出ようという雰囲気のときには、「さぁ行きましょうか。」を訳して「Shall we?」(通常は、Shall we go out?のgo outは省略されます。)となりますが、自分が帰りたいなと思って相手に「帰りませんか」と言う時には、「Do you wanna go out?」となるのです。

「want」という一見単純な単語も、その正しい使い方を考えてみると、なんとも奥が深いと思うと同時に、やはり言語は生きているもので、机上だけではどうやってもマスターできないということ、また言語の習得とその国の文化や価値観、生活習慣の理解は切っても切れない関係にあることも再認識します。


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