錦織くん、今日の準決勝で、世界ランキング1位のジョコビッチ選手を破り、アジア人選手として史上初の決勝進出を果たしました。
今日の午後は、テレビにかじりついて、試合を観戦していました。
過去2試合は1セット目を落として、その後波に乗っていく展開でしたが、今日は1セット目を先取。
ジョコビッチ選手が勢いをつけてきた2セット目。2セット目をとられてしまったときには、そのままジョコビッチ選手に流れが傾いてしまうのではないかと心配しましたが、3セット目以降、ジョコビッチ選手のサービスゲームをとり、一気に3セットを連取しました。
世界で戦う日本人選手として、その名は世界にも知られていましたが、世界ランク一桁の錚々たるメンバーの影に隠れて、大会前の錦織選手の注目度はあまり高くありませんでした。
しかし、夜中2時26分と大会記録に並ぶ遅くまで行われた試合での粘り勝ちから、アメリカメディアの視線が少しずつ錦織くんに向いてきたように思います。その次の準々決勝も、フルセット、そして4時間以上に及ぶ長時間の試合で、アメリカメディアは、錦織くんの強靭な体力と忍耐力、そして次々と編み出される技巧派ショットに、感嘆の声を上げていました。
そして迎えた今日の準決勝。
試合開始前には、4回戦から準々決勝までの錦織くんの強靭なスケジュールが紹介されていました。
そして、テレビ解説にはジョン・マッケンローが。
実は、昨年冬、ジョン・マッケンローにまつわる面白い出来事があったので、また追って紹介したいと思います。
勝利に沸くスタジアムと錦織選手。大きくガッツポーズしている姿は、ちょっとの差で間に合わず、撮りそびれてしまいました。
今年からコーチに就任し、今の錦織くんの快進撃のきっかけをつくったアメリカ人のマイケル・チャンコーチ。
決勝戦の欄に錦織選手の名前を見て感激。
13歳の頃から練習拠点はアメリカ。勝利インタビューの受け答えもとても流暢です。
試合中には、スタンドで観戦する両親の姿も映っていて、世界で通じる名前をとして、お父さんが彼をKeiと名づけたこと、時差のある日本では、この準決勝は真夜中に行われていること、などが紹介されていました。
途中で、日本でUS Openの独占中継権を持つwowowの放送を紹介する場面も。アナウンサーが興奮している声が聞こえてきました。
アメリカで"wow"とは驚くときの表現なので、キャスターたちは、wowowは錦織くんの驚くような活躍を受けてこの試合のために名付けられた名前と思ったようで、「wowowっていつもそう呼ばれているの?それとも、今日だけの名前?」なんて話をしていたのが面白かったです。
さぁ、月曜日はいよいよ決勝戦。
決勝戦の相手は、Cilic選手。
驚くことに、私が、先週3回戦をたまたま生観戦したのはCilic選手の試合でした。
決勝戦まで勝ち進むような戦いぶりではなかったので、今日あのフェデラー選手を破っての決勝戦進出には、とても驚きました。
あと1勝。錦織くんのガッツポーズがまた見られるように、全力で応援したいと思います。