NYから世界を考える

日本で語られないけれど、日本人が見習いたい中国人のすばらしいところ

前回、日本のメディアでは語られることのない中国人の実態について書いてみましたが、今日は、中国人の友人や同僚を通じて私が感じている中国人のすばらしいところについてご紹介したいと思います。(前回の記事はかららこちらからどうぞ。)

どんな人間関係であれ、一定の距離感というのは存在すると思いますが、面白いことに、オンでもオフでも、中国人がとる他人との距離感は、日本人と比べて若干近いです。
最初、お互いのことをまだよく知らない段階では、日本人と同じで、仕事上であれプライベートであれ、ちょっと遠い距離感からスタートするのですが、どこかのタイミングで中国人の心にスイッチが入ると、先方は一気に距離を縮めてくれるのです。

それがどのタイミングなのかは人により異なります。一緒に仕事をすることになった中国人の後輩の男の子は、出張2回目あたりから、私に対して突然かなり親切になったり、色々プライベートな話もしてくれるようになりました。出張で夜ごはんもみんなで食べたりと一緒に過ごす時間が長く、私のことを恐い人でないと思ったからでしょうか(笑)
別の中国人の後輩の女の子(前回のブログで紹介した今では親友となっている子)の場合は、若干時間がかかりました。毎週末田舎に出張に行っていた時期があり、何週間もそんなことを繰り返して3ヶ月ぐらい経った頃に突然親しくなり、プライベートでも遊ぶようになりました。

そんな彼らと接していて思うのは、中国人はとにかく律儀で義理堅いということです。これはあくまで、前回の記事で書いた努力家な中国人の話なので、他の中国人については分からないのですが、私が親しくしている中国人皆に当てはまる特徴と言って間違いないです。

例えば、彼らのために何かちょっとしたことでもしてあげた時の反応は日本人以上に丁寧で、そうした恩をずっと感じてくれて、別の機会に私が何か頼み事をすると、全力で私が期待していた以上の対応をしてくれます。

前者の男の子は、一時期仕事で頑張ってくれていたので、私が旅行先で買ったちょっとしたお菓子をあげたら、それからだいぶ経ち、もはや仕事上の関係も全くなくなった頃に、わざわざ旅行のお土産をくれたことがありました。

後者の女の子は、前回の記事でもご紹介したとおり、驚くほどの努力家なのですが、働きながら夜間の大学院に行こうとしていて、私が以前近い関係で働いていたことから、彼女の推薦文を書いたことがありました。(referralという他人からの推薦が、仕事や勉学の上で大きく物を言うアメリカ社会では、大学院入試では、学校や職場の身近な人からの推薦状が2,3通必要になり、これも合否の大きな要素となっています。)重要な任務なので、彼女が書いてくれた下書きを見て、私のほうでさらに彼女が仕事で頑張っていた具体例を加え、私のアメリカ人の友人に文法や表現チェックをしてもらいました。また、彼女が勉強しようとしている内容が、私の中学時代からの友人の専門分野と重なっていたので、フェイスブックを通じてその友人を紹介したりしました。

そんなこともあったからか、先日、私がちょっと教えてほしいことがあって彼女に連絡をしたら、出産まであと2ヶ月を切った忙しい状況なのに、次の日には色々調べ、彼女なりのアドバイスも含めた長文のメールをくれました。その後も気にかけてくれていて、あの件どうなった?とたまに携帯で連絡をくれます。

また、私が紹介した友人からもとても良い情報がもらえたほうで、それについても、事後的に、色々教えてもらえて助かった、と報告してくれました。

ニューヨーク、特にアメリカでは、自分の知っている人を別の友人に紹介したり、またその逆、という状況がよくあるのですが、中には、紹介した後、その紹介相手とどうなったのか、全く教えてくれない人もいます。紹介者としてうまくいくことを願っていますが、やはり報告をもらわないとどうなったのか分からないので、ちょっと心配にもなり、それ以後紹介することを躊躇せざるを得ないこともあるのですが、中国人の友人は、そういった点でとても礼儀正しくて、必ず報告をしてくれるので、お互いにそれぞれができることで助け合う良い関係が築けるような気がします。

私は、日本にいる時には、周りに中国人の友人や知人は全くいず、日本のメディアの情報に踊らされて勝手な中国人像を持ってしまっていましたが、ニューヨークには親日家で優秀で人柄の良い中国人はたくさんいて、そういった中国人と接していると、学ぶことが多いです。

ホリデーシーズンが本格化。外を歩くのは寒いですが、5番街のお店は、この時期が一番華やぎます。


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