NYでドキドキの体験 NYでビジネスを考える

NYで今一番オススメのお店❤︎

コロナの猛威はまだまだ治らないようで、世界経済にも大きな影を落としてしまっていて心配です。昨日ウェストビレッジとソーホーを歩きましたが、目抜き通りはいずれも、半分以上の店舗が撤退または閉店に追い込まれるという前代未聞の事態となっていました。

ソーホーのMUJIも店舗が貸しに出されていて、大変なんだろう、と思っていましたが、夕方、米国で破産法chapter11を申請し、再建を図るとの報道がなされて驚愕してしまいました。

レストランも小売も、明るい話題のない昨今ですが、そんな時こそ、アメリカ発の面白いお店を紹介したいと思います。

それは、SHOWFIELDS。
海外のマーケティングを研究している日本の人であれば名前を聞いたことがあるかもしれません。NYで今一番オススメのお店、と記事のタイトルには書きましたが、彼らのHPを見ると、世界で一番楽しいお店、と謳っています。

ニューヨークのNOHOの店舗

このお店、一言で表現すると、まだあまり知られていないけれど、世界中にある良いブランドをたくさん抱えた小さなデパートです。これだけ聞くと、そんなに面白味が伝わらないかもしれませんが、SHOWFIELDSには、未来の小売業界のあり方のヒントとなる要素が詰まっています。

☑️ スペース全体がテーマパーク
従来のデパートではブランドが場所代を払い、レイアウトから商品の陳列、販売までを一貫して行ってきました。SHOWFIELDSではブランドが借りるのは場所のみ。その場所のデザインや陳列、販売は全てSHOWFIELDSのスタッフが行います。センスあるスタッフが、時にはデザイナーと組んで、SHOWFIELDSの全体の視点から、ブランドのスペースをデザインするので、お店全体が楽しい空間となっています。

こちらの香水ブランド、陳列棚をスライドすると、こんな空間が突如出現!アーティストがこのブランドとコラボして、ブランド全体の空間を作り上げたそうです。よく見ると、床には香りの名前が投影されています。

中に足を踏み込んでみるとこんな感じ。

コラボしたのはこちらのアーティスト。

さらには、各ブランドの陳列方法や商品の見せ方もとてもユニーク。どんなに高級デパートで売られていても興味が湧かないかもしれない商品でも、SHOWFIELDSで並んでいるのを見たら、つい手に取ってしまいたくなる仕掛けとなっています。

☑️ いつ行っても楽しめる空間
SHOWFIELDSは、スタートアップでまだ地名度は高くないけれど、時代の一歩先を行った面白い商品を作っている会社を集めています。経営者の想いが詰まった世界中から集められたブランドが一同に会するのはSHOWFIELDSならではです。また、半年ほどの単位でブランドが入れ替わりますので、お客さんにとってもいつ行っても楽しめる仕掛けとなっています。

各ブースごとに大きく異なるディスプレイ。それでいながら、空間全体では統一感があり、居心地が良いです。

☑️ ブランドにとってコスパが抜群
ブランドにとっては、家賃のみの負担で効率が良いです。また、SHOWFIELDSのスタッフがオシャレに空間をデザインしてくれるので、商品もより売れると思います。さらには、商品やブランドのことをよく教育されたSHOWFIELDSのスタッフが丁寧にブランドの説明をしてくれます。ブランドのスタッフからの説明は時に胡散臭くなりがちですが、SHOWFIELDSではそのようなことはありません。

左の女性は店員さん。お客さんが入ってくるたびに話しかけて、お店のコンセプトなど説明していました。社員教育も抜群です。

☑️ アートと小売の融合
SHOWFIELDSはアーティストたちの可能性も大きく広げました。アートと小売はなかなか結びつきにくいですが、SHOWFIELDSは、一部の空間でアーティストの作品を展示販売し、さらには、特定のアーティストが特定のブランドの空間を任されて作り上げているようです。

こちらは完全なアート空間。画像はデジタルで数秒毎に変わります。

アーティストはギャラリーなどを超えて自分の作品を発表する機会を得ることができますし、さらにはビジネスチャンスも広がります。また、ブランドにとっては、アーティストが加わってくれることで、SHOWFIELDS内での自社スペースをより楽しい空間とすることができ、売上にも繋がると思います。

2018年にNYで誕生したSHOWFIELDS。こうした夢と楽しさ溢れるお店、また、そうしたアイディアが泉のように湧き上がっているのがニューヨークの魅力でもあります。コロナ下で大変な状況と思いますが、SHOWFIELDSの挑戦を応援したいですし、こうした遊び心溢れるお店が日本にもあったら出てきたら、と思います。

SHOWFIELDSで思い出したのは、バブルの時代に銀座のど真ん中にあったサンリオショップ。このブログ読者でも私と同じ世代の方々で覚えている人はいるのではないでしょうか。この銀座のサンリオは、店内全体がテーマパークのような作りになっていて、サンリオのあらゆるブランドの商品が並んでいましたが、お店とテーマパークの間のような感じでした。

こんなご時世にそんな余裕がない、という方向に行きがちかもしれませんが、そんな中でも、SHOWFIELDSのようなお店があるのがNY。SHOWFIELDSのお店に入って思いましたが、ディスプレイはオシャレですが決して多額のお金がかかっているようには見えません。今一番必要な楽しさや夢溢れる空間。そんなことを実現しているSHOWFIELDSをぜひ応援したいと思います。


0

-NYでドキドキの体験, NYでビジネスを考える

© 2021 NYに恋して☆