NYに住む

2016年に向けて

今年も残すところあと数時間となりました。
皆さん、楽しい年末年始をお過ごしですか。

今年は、ISISによる痛ましい事件から始まり、パリでの残虐な事件で幕を閉じるという、世界的に見ると、宗教を背景とした国や地域の対立が残念ながらさらに悪化した年だったように思います。

世界の縮図といわれるニューヨークにいると、自然と様々な文化的背景や宗教の人と接することも多く、また、NYはテロの標的にもなりやすいため、特にパリの事件以降は街中で銃を持った警官を見かけることも多く、こうした世界各地で起こっている出来事は、他人事とは思えません。

社会の進歩のおかげで、多くの人々の暮らしは物質的に豊かになり、インターネットの普及も相まって、世界の距離は確実に縮まりつつあります。
そして、自分とはまったく違う価値観を持ち、まったく違ったものを食べ、まったく異なる生活様式をしている人たちの人生と自分の人生が、たとえば学校や会社、地域社会で今後は交錯することも多くなっていくでしょう。

NYでの生活も7年目を迎え、少し周りを見渡す余裕も出てきて思うことは、「異なるものを理解すること」や「柔軟であること」の重要さです。
様々な価値観が入り混じったNYでは、日本で正しいことが受け入れられないこともしばしば。
そして、日本では非常識と思われることが普通にまかり通っていることも。
そんなとき、「そうした考えもあるんだ」と思うことで、トラブルやストレスを回避できることを実感しています。

そんな実体験から、世界各地で起こっている痛たましい事件の数々も、実は、相手の価値観を受け入れるまではいかなくても、理解することで、もしかしたら、起こらなくて済んだのではないかと思ったりもします。

人は自分が築いてきた価値観(自分独自の色眼鏡)で物事を捉えてしまいがちですが、そんなとき、ふと立ち止まって、周りを見渡す余裕を持ち、異なる価値観を理解する気持ちを忘れないようにしたいと、次々に流れる世界のニュースを見ながら感じています。

今年は以前に比べてなかなか更新ができませんでしたが、読者登録、コメント、そしてページへのアクセスを通じて、私のブログをご支援くださり、ありがとうございました。
NYで暮らしてこそ分かるNYの楽しさやNYでの暮らしぶり、生き方を今後もつづっていきたいと思っていますので、来年もどうぞよろしくお願いします。

皆様にとってすばらしい年の幕開けとなることを願って。

2015年12月31日
white cat


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