前回の記事では、私が初めてアメリカ人の友人とサシ飲みした時の感動について書きました。
この友人Jちゃんとは、私が会社を「辞めてから」そういう関係になりました。
もちろん辞める前から仲は良かったですが、仕事の後にご飯に行ったりする仲ではありませんでした。
それはなぜでしょうか。ひとえに、アメリカでは、オンとオフをはっきり分けていて、オンの場面での付き合い=仕事の同僚との付き合いをオフの場面に持ち込まないからです。
これはひとえに文化の違い、生き方の違いだと思います。働くために生きがちな日本社会と違って、アメリカは生きていくために働く社会。そのため、公私をはっきり分けているのです。
でも、例外もあります。
それは移民たち。母国の社会が、こうした公私をはっきり分ける社会ではなかったり、また、アメリカで生まれ育ったわけではないのでアメリカ人に比べて友人も多いわけではなかったり、といった事情から、移民の同僚たちとは、会社にいる時から、プライベートでも交流していました。前回の記事に出てきたMちゃんのお嬢さんの1歳の誕生日会に行ったり(アメリカでは1歳のお誕生日をとても盛大に祝う文化があります)、Kちゃんのbaby showerに行ったり、Sちゃんのhouse warming partyに行ったりと、職場を超えての付き合いがありました。
その後、2社アメリカの会社に勤めましたが、私が最初に勤めた米系企業で感じた交友関係についての私の考察は、その後、私のNY生活がどんなに長くなっても変わることはありませんでした。
(c) https://ameblo.jp/lomiyoganyny/
4月28日のお昼に、アメリカ空軍のBlue AngelsとエアフォースのThunderbirdsが、コロナの中必死に働いてくれている医療関係者などへの感謝の念を込めてニューヨーク、ニュージャージー、フィラデルフィアで特別飛行を行いました。こんな特別航空ショーが見られるのは滅多にないことで、青空のもと多くの人がその瞬間を待ち構えましたが、さすがアメリカ軍の飛行機。想像もつかない早さで、目の前を一瞬で通り過ぎて行きました。写真は友人のブログより。なぜ突然の飛行が決まったのかなど謎はありますが、こうした粋な試みはロックダウン生活に潤いを与えてくれます。
今までの記事をまとめると、職場での日本人以外の友人の作り方は、
・移民の気持ちを理解してくれる移民の人たちと仲良くする
・育ちが良くて心に余裕があるアメリカ人に色々教えてもらいながら距離を縮める
の2つに尽きると思います。
話題は本当にラフなものです。基本的に、声をかけてきてくれる移民の人たちは社交的な人が多いので自ら話題を提供してくれます。また、アメリカ人は自分の話をするのが大好きなので、彼らの話を聞きつつ分からないことがあれば途中で質問する、といった形で全然問題ないです。渡米したての頃にありがちな、ただ黙っているだけだと楽しんでいるのか相手が分からないので、途中途中で質問を入れたりするのが効果的だと思います。会話に「参加」することが大切なので、質問のレベルは最初のうちは心配することはないと思います。
次回以降では、会社以外の友人を作る方法についての私なりの考察結果をご紹介します。