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アメリカ生活で知っておきたい「同時進行」という考え方

今年も暖冬のニューヨークですが、それでも毎日0度から2度ぐらいの毎日です。
アメリカはお正月の概念がなく、会社は1月2日から始動しますので、新年をずいぶん昔に迎えたような気分です。

ここ数ヶ月、友人たちと話していて、アメリカ生活の上で知っておいたほうが良いのではないかと思ったことがありますので、今日はそのことについて書いてみたいと思います。

それは、「同時進行」という考え方。

日本人は律儀な国民性なので、1つのことがはっきりしてから次のことへ、という形で物事を進めると思いますが、アメリカでは必ずしもそうではありません。
皆日々忙しいですし、日本的なステップを踏んでいるわけにはいかない、という事情もあると思いますし、あとは純粋にお国柄の違いなのだと思います。

同時進行がありうるアメリカで、自分だけ日本的やり方で物事を進めようとすると、明らかにチャンスを逃してしまったりと不利な結果になってしまうと思います。

どのようなものが同時進行かというと、仕事の応募、賃貸物件探しからデートにいたるまで何でもです。

仕事の応募に関しては、私は渡米間もない頃、この同時進行という考えを知らなかったので、何か月も待ちぼうけをすることになりました。最終的にはその会社に入社できたので良かったですが、もしそうでなかったらただの時間の無駄だったと思います。

ちょうど転職活動をしようと思っていた矢先に、知人の紹介で、私の職歴、さらには私がやりたいこととマッチしたポジションのことを知りました。紹介してもらったアメリカ人に履歴書をメールしたものの、その後3ヶ月ぐらい返事がありませんでした。その方は、日米のバイリンガルを雇いたいと思っていたようですが、急ぎではなかったようで、その方の仕事が年間で一番忙しい時期だったので、私への返事をなかなかしてくれなかったのです。

本当に偶然ですが、たまたまプライベートで知り合った方が私が応募した部署の隣の部署で働いていて、しかもそのアメリカ人の男性とも一緒に仕事をしていたので、その方にも折に触れて私のことを話してくれていました。それでも、なかなか連絡が来なかったのです。

今思えば、その方だけでなく、部署全体が忙しい時期だったので、面接をする暇もなかったので、あえてメールの返信を保留していたのでしょう。「今立て込んでいるので、XX月頃にお返事しますね」と一報いれてくれれば、私も待ちぼうけせずに済んだのですが、アメリカ人は基本的にこうした返事はしないです。そのため、ただひたすら返事を待ち続けたのです。

ただ、これもアメリカらしいのですが、返事が来てからのスピード感は驚くほどで、とんとん拍子に面接が進みました。自分が本当に達成しようというスイッチが入った時のアメリカ人の行動力には目を見張るものがあります。

日本的感覚からすれば、紹介してもらった仕事の合否が分かるまでは他の仕事に応募するのはだめなのではないか、と思いがちですが、アメリカでは決してそのようなことはありません。何事も時間が勝負。もしこの同時進行の考えを知っていたら、一度に何社にも履歴書を送っていたことと思います。それでもし別のところに決まったとしても、紹介いただいた先には、「とても興味があるポジションでしばらくお返事を待っていましたが、連絡がないのでもうそのポジションは埋まってしまったのかと思っていました。その間に別のところとご縁をいただきまして。」と言えば、数ヶ月連絡しなかった相手も理解してくれると思います。

賃貸物件の応募も同様です。
もちろん契約書は最後の1つの物件としか結びませんし、お金の支払いもその物件にしかしませんが、物件探しは、常に同時進行で行って問題ありません。

逆に、同時進行で探して、最終候補を2つぐらいまで絞ったほうが、「もう一つすごく良くて迷っている物件があってそちらのほうがXXドル安いのですが、、、」のような感じで、家賃交渉を有利に進められるでしょう。

また、アメリカ人はデートも同時進行です。
正式に付き合うまでのデート期間はお互いにフリーとみなされるので、何人と同時にデートしていても問題ないのです。その間に徐々により相性の良い人と絞っていけばよいという考え方だからです。

私の知人は、渡米間もない頃、アプリで知り合った数人とデートを同時進行していて、かなり忙しかったそうです。ある休日は、同じ日に2つのデートが入っていて、1つ目のデートが長引きそうになってはらはらしたと話していました。

何とも合理的。時間を全く無駄にしないアメリカ流同時進行の考え方。
日本的考え方からすると少し失礼に聞こえてしまうかもしれませんが、こうしたやり方がアメリカでは普通なので、アメリカで生活する際にはぜひ知っておくと何かの機会に役立つのではないかと思います。

 


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