なんでもスムーズに進む日本と違い、スムーズにいったらラッキーとさえ思えるこの国で暮らしてきてから、最初は日本との違いに毎日何個も驚くことがあった日々ですが、2年も経つと、そんなことはほとんどなくなってきました。
しかし、今日の午後NY、そして東海岸の人々をビックリさせる出来事が起こったのですお昼休み明け、下からいすが少し持ち上がる感覚がしました。最初は気のせいだと思い、そのまま作業していたのですが、同僚でも揺れを感じたという人が
みんなが真っ先に考えた原因は、
・ビルが古いため近くを大型トラックが通過(たまに、これが原因でビルがわずかに揺れていることがあるため)
・きっと目の前の道路が工事中の影響(あまり論的でないけれど・・・)
・下の階で工事(これが一番現実的かも)
・そして不吉ではありますが、一番多くの人の頭をよぎったのはテロ
しかし、これは午後1時51分にバージニアで発生したマグニチュード5.8の地震の影響だということが分かったのです。NYでは震度で言えば2弱ぐらいなので、揺れという揺れでもないのですが、地震とは無縁と思われている東海岸での地震に、みんなどうしたらよいのか分からず、ビルの外に出てきた人たちも大勢いたようです。
夜のニュースでもこの話題で持ちきりですニューヨーク・タイムズ紙によると、同じ規模の地震は1944年にNYのMassenaというところで起こったことがあるようです。また、バージニアはアパラチア山脈のエリアで地学的に地震が起こってもおかしくないようですが、直近の地震が1875年の地震(マグニチュード4.8)のようなので、そう考えると今回の出来事はかなりまれな出来事のようです。
なお、昨日22日の夜もコロラドでマグニチュード5.3の地震があり、これは現在のロッキーマウンテン・ナショナルパークで1886年に起こったマグニチュード6.5の地震以来の出来事のようです。
「耐震構造」とは無縁の古いビルが多いNY。そんな歴史ある街並みは大好きですが、今後はこうしたことにもリスクがあることを知っておかなければいけないかもしれません。また、過去の経験等から思い込みで物事を判断してしまうことのリスクを実感した一日でした。